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心に響くということは、耳に痛いということ。 [漢詩]

心に響くということは、耳に痛いということかも知れません。そう意味で次の漢詩が好きです。

我に似るも何に由ってか届らん、君と心は同じからず。『寒山』

”道”に達しようとすれば、外形をまねずに心を学べ、ということ。
-世の人々は寒山への道筋ばかり聞きたがるが、もともと道などありはしない。夏にも氷が溶けず、日が昇っても霧に閉ざされたままの世界を、越えて行かねばならぬ-

良い漢詩で自戒にしています。

他にも、西郷どんにも登場するであろう薩摩島津氏の『いろは歌』の
「いにしへの道を聞きても唱へても わが行に せずばかひなし」
-昔の賢者の立派な教えや学問も口に唱えるだけでは、役に立たない。実践、実行することがもっとも大事である。-

島津に暗君なし、という言葉も無べなるかなという感じですね。こんな言葉を毎日暗唱させられたら常時「頑張らねばー」という感じになりそうです。

30にして、道に迷いつつ、Blogを書いております(汗)





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”災害時BCPの東北の市町村策定率44.1%どまり”というニュースを読んで感じたこと。 [批評]

1月10日の河北新報で東北の市町村の業務継続計画(BCP)が全国水準を大きく下まわったという報道があり関心を持ったので、まとめてみました。

◆BCPってそもそも何?
[業務継続計画(BCP)]大災害など緊急事態に備え優先すべき業務を特定し、執行体制や対応手順、資源確保などを事前に定めた計画。内閣府の市町村向け作成ガイドは(1)首長不在時の代行順位、職員の参集体制(2)本庁舎が使用できない場合の代替庁舎(3)電気や水、食料の確保(4)多様な通信手段の確保(5)重要データのバックアップ(6)非常時優先業務の整理-を「重要6要素」と位置付ける。


◆東北の自治体の現状は?
 東日本大震災で被災した東北の市町村で、災害時の業務継続計画(BCP)の策定率が低迷している。6県で策定済み(2017年6月時点)は100市町村。策定率は44.1%で、全国平均に比べ20.1ポイントも低い。青森、福島は20%台にとどまり、全国最低水準となっている。
 総務省消防庁の調査結果は表の通り。策定率が全国平均を上回ったのは東北では宮城のみ。17年度末までの策定見込みを含めると6県では62.1%に上昇するが、全国を18.7ポイント下回る。大地震に遭った兵庫や鳥取、熊本の100%とは対照的だ。
 震災の巨大津波や東京電力福島第1原発事故で被災した岩手、宮城、福島3県の42市町村のうち、策定済みは45.2%に当たる19市町村。陸前高田市や宮城県南三陸町は庁舎が全壊して行政機能がまひし、福島第1原発周辺の市町村は住民避難や役場移転を強いられた。
 教訓が次の備えに十分反映されているとは言い難い状況。

◆東北の市町村の災害時BCPの策定率が低いのはなぜ?
 自治体は防災担当職員が慢性的に不足しており、被災地では復旧復興の進展によってその姿が刻々と変化している現状がある。震災から間もなく7年。専門家は早急な策定と定期的な見直し、改善を求める。
 だ。未策定の宮城県女川町は「大枠となる地域防災計画の策定が約2年遅れており、BCPも後ろにずれ込んでいる。BCPの必要性は分かるが、そもそも津波で流された町の大部分を一から造り直しているのが現状だ」(企画課)と歯切れが悪い。
 原発事故に伴う避難指示が一部を除き17年4月解除された福島県富岡町は19年度ごろの策定を目指す。担当者は「避難所となる施設の一部は未復旧。帰町した住民も震災前の人口にはほど遠く、町内の状況を見ながら検討したい」と話す。
 原子力施設が集中する青森県下北半島は、北海道東部沖の海溝型地震による大津波発生が懸念される。六ケ所村原子力対策課は「少ない防災担当職員が原子力対策も担当し、BCPまでなかなか手を掛けていられない」と明かす。
 「『作れ、作れ』とせかされる計画の類いがたくさんあって、少人数の対応ではとてもお手上げというのが市町村の実態」青森県防災危機管理課はこう指摘した上で「大災害の経験が少ないのも遠因かもしれない。」と話した。

◆専門家の意見
◎県の主導が必要
<東北大災害科学国際研究所の丸谷浩明教授(防災社会システム)の話>
 調査結果は、着手した程度を含む数字と捉えた方が実情に近い。「重要6要素」が全てそろわないBCPは根本的に欠陥がある。人事異動や組織改編、災害協定先といった変化に対応するには年1回見直さないと効果は劣化する。
 市町村BCPは首長と幹部がやる気になり、組織全体で取り組まないと前進しない。市町村の災害対応業務は類似しており、一緒に策定し改善する機会を県の主導で継続的に設ける必要がある。「被災地は復興が優先」は先送りの弁解という面が否めない。

◆私の考えること
 先日、米国のハワイ州で弾道ミサイル発射誤報によるパニックという報道がなされました。※
 言うまでもなく、日本は米国の軍事的に依存しています。その米国が不意のパニックに案外弱いという「張子の虎」と疑われる状態を示しました。張り子の虎に依存する日本は大丈夫だろうかという危機感が強まりました。
 なぜだか中国の古典の易経の一節「治に居て乱を忘れず(世の中が良く治まって平和なときでも、常に乱世になったときのことを考えて準備を怠ってはいけないということ。)」というワードが頭を過ぎりました。  東京オリンピックという”パンとサーカス”的な政策に喝さいを叫ぶのではなく、上で紹介した災害時BCP東北の市町村策定率が低いというニュースを見ると、地道な政策こそ今の時代に求められていると感じました。

※2018/01/14 テレ朝Newsより
1月13日ハワイで弾道ミサイルの発射を知らせる警報が人為的なミスにより誤って発信されました。内容は「弾道ミサイルの脅威が迫っている。すぐに避難せよ。これは訓練ではない」というものでした。
北朝鮮による攻撃が現実味を帯びるなかで、街の放送だけでなく、携帯電話や車のラジオにも警報が流れ逃げ、惑う住民や観光客などでハワイは一時、パニック状態になりました。
しかしその後、「警報は誤りだ」とする訂正文が出されたのですが、約40分経ってからだったこともあり、一時、パニック状態になりました。この警報を受けて、アメリカのトランプ大統領はゴルフを中断し、ホワイトハウスから報告を受けました。




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2018年初、カゼの日に思うこと。(3) [日常]

風邪を引いて病院で、お薬をいただいたのですが「お薬手帳ありますか?」と聞かれてしまいました。
はて、以前にもらった気が・・・とバックをガサゴソしたのですが、なかなか見つからない。
(特に急病で病院に診てもらうときになど、なおさら焦ってしまい見つかりません。)

◆お薬手帳とは?
自分が使っている薬の名前・量・日数・使用法などを記録できる手帳です。副作用歴、アレルギーの有無、過去にかかった病気、体調の変化などについても記入できます。

・メリット
飲み合わせや薬の重複をチェックし、副作用や飲み合わせのリスクを減らします。
副作用、アレルギー、過去にかかった病気などの情報を伝えることができる。
旅行や災害、急に具合が悪くなった時などに自分の薬の情報を伝えることができます。

・私が考えたデメリット
急に病気になった際や旅行先にそもそも持ち歩く習慣なんて普通はない。
家に置いている場合、開院時間があるので、往復する手間が不便すぎる。
体調が悪いときに、お薬手帳の事まで頭が廻らない。
医療費控除などの仕組みに直結していない。(金銭的なインセンティブが働きにくい)

◆今後の展望
平成28年4月からの医療制度変更で、紙のお薬手帳と同様に、電子お薬手帳(お薬手帳アプリ)*が調剤薬局でご利用いただけるようになりました。
日本調剤では、お薬手帳アプリ「お薬手帳プラス」を提供しており、全国の日本調剤の薬局で利用できます。(一部除く)
ちょうど、正月前にもお薬を頂く機会があり、割と行く薬局で聞いてみたのですが、専用の読み取り機がないので、患者が情報を手入力することになるそうです。

*iosおよびandoroid対応とのこと。
詳しくは、日本調剤HP参照→https://www.nicho.co.jp/prescription/book/

◆お薬手帳プラスを普及する際の課題
高齢者や、しょう害者などのITにも操作しやすいようなバーコードタッチのような平易なユーザビリティの確立。
医療費控除などの書類の作成にデータ転用できるようなお得機能が欲しい。
過疎地や被災地等にもサービス提供できるように、携帯電話会社の基地局との連携など。

仕組みなど、とても良いと思うのですが、もうひとひねり欲しいと病床で考えているのでした。





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2018年初、カゼの日に思うこと。(2) [日常]

先日の記事でも書いたのですが、今年初めての風邪を引きました。喉の炎症が長引き、言葉がうまくでないので、外出も儘なりません。せいぜい近所のコンビニに寄って、指差しとボディーランゲージで店員さんと会話している状態です。
病気の定番食ということで、喉に優しいうどんを1日2食いただく毎日になっています。
コンビニで買えるうどんには、代別すると5つほどタイプがあるようです。

(1)袋タイプ(1玉づつビニールに包まれている一番ポピュラー)

(2)冷凍タイプ(文字通り冷凍されており。奥様の昼食の味方。)

(3)なべ焼きタイプ(コンロで一定時間直火にかける。天ぷら等も入る豪華なものもアリ)

(4)カップ麺タイプ(日清の赤いキツネと緑のタヌキが有名でしょうか。)

(5)レンジ・チルドタイプ(レンジで600Wで8~10分程度でチンするタイプ)

このなかでどのシーンにそれぞれ最も合致するかというと、
 〇オフィスで食べるには、断然(4)カップ麺タイプですね。これとおにぎり1~2個でおなかも満足!!
 
 〇常食で食べるには、(1)袋タイプか(2)冷凍タイプですね。保存が聞く点と若干時短(1~2分)できる点を考慮し、(2)冷凍タイプに軍配を上げたいと思います。

 〇休日にリッチな気分で食べるには、(3)なべ焼きタイプがGood!!卵をポトンとするとさらに良し。

 〇病気中に食べるには、(5)レンジ・チルドタイプが良いですね。食器を洗わずに済み、チンしてできるのは有難い。とりあえずまとめ買いします。

それでも・・・(1)袋タイプが一番すきですね。なんていうか懐かしいんですよ。あ~元気になったらカレーうどんにして食べたい!!




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ゲーム実況の魅力について(1) [ゲーム]

外出を控えているので,どうしても家の中で体をあまり動かさずにできることをやるようになります。
普段、あまり熱心にYouTubeを見る方ではないのですが、私の場合には、
ゲーム実況(しゃべりながらゲームをPlayしている動画に視聴者がリアルタイムや事後にコメントを加えることができるもの)を熱心に見ておりました。

電撃PlayStation chで配信されている『大航海時代』ヨーソロー!目指すは新大陸【うどんの野望】という動画が一番おもしろかったです。
なぜ、素晴らしいかというと実況者のゲームライターのうどんさんと、電撃PlayStationの編集者でもあるキヨシさんの軽妙な雑談(時事ネタや平成初期のアニメネタetc)
がいかにも、同年代のSLG(シュミュレーションゲーム)オタクが会話していそうな内容で郷愁を覚える点などです。

思い返せば、私の子供時代の遊び・楽しみは、スーパーファミコンで『大航海時代』や『信長の野望』や『三国志』を地元の友達と集まりながらワイワイやるもんでした。
「俺は諸葛亮孔明だけど、貴様は法正レベルだな」、「今日は伊達家でプレイするのは俺だから、お前は島津家でやれよ」なんて会話を放課後ずっとしながら、毎日のようにしていたもんです。

大人になると、一部のコミュニティを除いて顔を合わせて雑談をしながら特に時間のかかるSLGはできなくなります。
大人ゲーマーは、時間というソースが制限されるため、携帯ゲームやスマホアプリに移行せざるを得ません。
このゲーム実況でSLGを見るという行為は、とどのつまり遠い昔にあった子供時代という生産性は無いけれども充実していた時間への郷愁なのかもしれません。




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2018年初、カゼの日に思うこと。 [日常]

ひさしぶりに39℃まで熱がでる風邪?を引きました。
昨晩、ヘロヘロになりながら帰宅したのですが,あそこまで熱が上がるとなんか心地よい浮遊感があるもんですね。
階段を登りでも、下りでも2段づつ歩けそうですから不思議です。
ただ、普通以上に呼吸があがり易くなっていることと、頭がズキズキしていることでヤバイってわかったくらいです。
インフルエンザのような症状だと思い、さっそく医院に駆け込みました。

◆今年のインフルエンザについて
<Yahooニュース 1/11(木) 20:03配信日テレNews24より>
先月31日までの1週間に医療機関を受診したインフルエンザ患者は、10日に発表された推計では約101万人という。この前の週が推計で66万人ということから、1週間で35万人増えたことになる。そして、昨シーズンの同じ時期に比べても多くなっている。
また、インフルエンザの流行は3月頃まで続く。手洗いやマスク、温度・湿度を保つことを意識して予防を心がけたい。

【予防-1】
インフルエンザの主な感染経路は、感染した人の「せき」や「くしゃみ」で飛び散ったウイルスを吸い込んでしまう飛まつ感染か、そのウイルスが付着したものを触ってうつる接触感染。手洗いの徹底やマスクを着用してウイルスを体内に入れないことが予防の第一歩。

【予防-2】
加湿器などを使い湿度を保つことも効果的だ。冬場は暖房などによって乾燥しがち。空気が乾燥すると粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなる。加湿器がない場合は“ぬれタオル”を部屋に干すだけでも湿度を上げることができる。厚生労働省は室内の湿度を50~60%に保つことが効果的だとしている。できれば目安にしてほしい。

幸い、昨日駆け込んだ遅めまで営業していた医院ではインフルエンザ検査では陰性(マイナス)だったので、今のところ大丈夫だと思っています。
37℃まで熱も下がりましたし。

皆さんも心身とも健康には気を付けましょう!!

◆余談
カゼつながりで、思うことは小・中の通学途中にあった大きな杉の樹が強い風の日にザワザワと音を出しながら揺れている様です。
なぜか神秘的に感じて、漠然とあの樹のような大人になりたいと思っておりました・
体も大きくなり、年も30を超しましたが、司馬遼太郎(有名ですが、司馬遼太郎という作家名は”司馬遷に遼かに及ばず”という意味だそうです)ではないけれども、あの樹のような大人に慣れているかどうか、フト頭を過ぎりました。





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思わず写真に撮ってしまいました…これも紅白ですね。 [日常]

先日、新幹線に乗車するまでの間の待ち時間に思わず撮ってしまった写真です。
kouhakuhon.jpg

こういう企画はいいですね!!

個人的に、伊坂幸太郎が白組3位であることが嬉しいですね。 仙台にゆかりのある作家さんなので、これからも頑張っていただきたいです。

司馬遼太郎の白組8位は、少し寂しいです。
演歌が添え物ポジション位置の近年の本家紅白歌合戦と重なります。
北島三郎の「まつり」が紅白のトリをつとめてこそ、年を越せるってもんですよ。




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いつもトイレをキレイにご利用いただきありがとうございます。 [日常]

トイレは、文明の尺度と言われております。その国のトイレをみれば、その文明度がわかると言われています。
(上下水道の整備のインフラ、定期的な清掃を行う恒常的なサービス等の総合的な文化度が求められるため)
下は2周年を迎えた仙台市地下鉄東西線のトイレの張り紙の写真ですが,
toire1.jpg
toire2.jpg
”いつもキレイにご利用いただきありがとうございます。” ”トイレットペーパーは、このトイレでお使いいただくためのものです!”
とあります。

これについて、日本人もしくは仙台人のモラルの低下が如実に現れていると思うのです。
あくまで警告のための掲示なので、上の文章を反転させると、駅の清掃担当者の本音が聞こえてきます。

”いつも粗雑にトイレを利用していただき、残念に思っています。” ”トイレットペーパーの持ち出しが頻発して困っています。!

隣国の中国では、習近平主席がトイレ革命を進行中だということです。
2015年には習氏の指示で国家観光局による3年間の公衆トイレ整備計画がスタート。
今年10月末までに全国の観光地で目標の5万7000を上回る6万8000のトイレが新設・改修された。
今回の指示で習氏は、農村にも「トイレ革命」を浸透させる考えを示した。
貧困問題解決を掲げる最高指導部の姿勢をアピールする狙いもありそうだ。
<毎日新聞2017年12月4日Web版記事より>

上下水道の整備および生活排水の問題があるので、中国のトイレ革命も容易ではないと思うのですが、 モラルが十全でない我が国はトイレ後進国に落下することも遅くないかも・・・




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タグ:トイレ
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劉邦と宮城谷昌光の距離感について [歴史小説]

昨日のBlogで書かせていただいた通り正月休みを利用して、『劉邦 著:宮城谷昌光』を読んでおりました。
単行本では上・中・下に分かれており、1冊あたり約500~600頁という文章量ですが、宮城谷氏の筆致にリズム感があり、読んでいて、行き詰まるという感覚がなくスラスラ読めて、読後感も良好です。
その中で、いくつか感じたことがありました。(特に、後書きが印象的でした。)

1.全体を通して劉邦が漢王となる前にウェイトがおかれている。
中巻の3分の2程度までが劉邦の陣営が中華の大勢力としてなる前の組織構築の段階にウェイトが置かれていること。
これは、他の楚漢戦争を主題にした作品でも劉邦と項羽の対決に力点が置かれていることが多いので珍しいです。この時代を取り扱った作品のなかで最も著名であろう『項羽と劉邦 著:司馬遼太郎』でも両英雄の対決にページが多くさかれています。

2.項羽を打倒した後の劉邦の動向にあまり触れていない。
文章量でいうと、下巻の中で1ページに満たない量で、全然書いていないといっても差し支えないかと思います(笑)

3.韓信に対する評価が悪い
国士無双の語源となった韓信について、戦術のみでしか考えられず戦略的視野が狭い。貪欲で粗雑など等、評価が散々です。
これについては、私としては反論したい気持ちがムクムクあります。
そもそも儒教的倫理観を当時に持ち込むのは無理がある上に、項羽と直接対決せずに、周囲から包囲するように占領地を
増やしてゆく、趙国を亡ぼした際に敵国の軍師の意見を重んじ、外交と内政に力を尽くした彼に戦略的視野がなかったというのは酷では!?

◇まとめ
劉邦の後書きで宮城谷氏も記載されておりましたが、劉邦は楚漢戦争後の粛正や、斉を同盟後に騙し討ちにして占領したため偉材である田横(斉に項羽を釘付けにし、ゲリラ戦を繰り広げ多大な消耗を強いた。劉邦が最終的に勝利する遠因を作った)
を用いることがきなかった、楚漢戦争が長引き、項羽に正面対決で勝利できないとなると天下を二分することで盟約を結んだにも関わらず、東の楚国に撤兵してゆく項羽を追撃する形で垓下に追い詰めたことなどを挙げ、
詐術が多く、最終的に人を疑う自ら孤独な皇帝になったと評し、「どうも書く気にならなかった」と述べられておりました。
しかし、三国志を描くなかで、晩年に司馬懿が政敵を騙し討ちした際に、罵られた際に「これは国家にとっての大義ある行いである」という台詞が端緒になり、改めて劉邦を描く気になったと書かれていました。

宮城谷氏の特徴として、主役にあたる人物に清廉さを求める傾向があり、終盤以降の楚漢戦争をあまり書きたくなかったことがアリアリと感じられました。
やはり、歴史小説家にも描写が弱くなる部分や書きたくない部分があるんだなぁと改めて実感しました。
個人的な要望としては、中国史を描くには明の太祖の朱元璋や唐の李世民のように、清濁併せのむタイプの人物の物語を避けて通れないので、宮城谷先生には人物の”獨(≒悪)”について、より描いてほしいと希望します。




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劉邦(漢の高祖)と劉秀(後漢の光武帝)はどちらが優れていたか? [中国史(漢)]

昨年末に『呉漢 著:宮城谷昌光」を読んでいて、「我は漢の草創の名将たる曹参に及ばず、主(劉秀)は高祖である劉邦に及ばない。しかし、戦は相対的なものである(相手は項羽のような猛将はいない)ので、臣も主もそれぞれ曹参と高祖である劉邦に及ばずとも良い」という記載があり、引っ掛かりを感じていました。

なにせ、劉秀は中国人が選ぶ最も優秀な歴代皇帝のトップ5に必ず入るという名君だからです。また、一度滅亡した王朝を復興させたのは長い中国史の中で劉秀だけです。
(余談ですが、田中芳樹氏の著作では上記のトップ5には、他に唐の太宗、明の洪武帝、宋の太祖、清の雍正帝が選ばれることが多いそうです)

この引っ掛かりを解消するために、正月休み中に「劉邦 著:宮城谷昌光」を読みながら考えておりましたが、一定の結論が自分の中でまとまったのでBlogに書きたいと思います。

1.戦巧者はどちらか?
こちらは、劉秀でしょう。
劉秀の有名な戦いで昆陽の戦いがあります。大まかに言うと、漢を簒奪した王莽の100万と号する(戦闘兵42万、残りは輸送兵)軍を、夜陰に乗じ僅か13騎で昆陽城を脱出、近県3千の兵を集め、撃破した戦いです。
それに比べて劉邦の指揮する軍隊は強くありません。項羽や秦の正規軍のみならず、反乱を起こした雍歯を独力で、鎮圧できず項羽の叔父の援軍を得てようやく鎮圧できるぐらいです。
また、天下人になった後も反乱を起こした英布の反乱時に手間取り、その時に受けた矢傷をもとに亡くなっています。

2.内治に優れていたのはどちらか?
こちらも、劉秀でしょう。
劉秀は、例えば戦乱で疲弊した国を奴卑の解放や租税の軽減、軍士の帰農といった政策により王朝の基礎となる人民の生活の安定を図る一方、統治機構を整備して支配を確立しました。
他方、劉氏の独裁権確立といった違った見方ができるかもしれませんが、自らの猜疑心により、韓信・彭越・英布・韓王信・陳豨・盧綰といった武将を反乱誘発・粛正して、国力を疲弊させています。
その結果、劉邦は少数の兵とともに白登山で冒頓単于に包囲されるという事態に陥り、劉邦と冒頓単于は匈奴を兄・漢を弟として毎年貢物を送るという屈辱的な結ばざるを得ませんでした。

3.人材の育成・抜擢に優れていたのはどちらか?
こちらは、劉邦でしょう。
劉邦軍の主だった武将、曹参は獄吏・樊噲は肉屋・韓信は項羽軍から転向した衛兵などなどで、まともな教養がありそうなのは、旧韓の宰相の一族である張良ぐらいです。
このなかから、優秀な将軍や参謀を抜擢・運用したのは奇跡的だと思われます。項羽軍は旧楚の貴族であるだけに、ある程度の軍事経験や教養があるだけに最終的に劉邦が勝利したのが不思議なくらいです。
他方、劉秀の軍の代表的な将軍である鄧禹は都に留学経験のある名門豪族の秀才、呉漢は幽州あたりのたたき上げの軍人、馮異は軍の主簿(軍の経理担当)などある程度、身近で使えそうな人材を運用しており、
また、劉秀自身が1.で述べたような稀代の名将であるので、彼の軍が強かったのはある程度理屈が通っています。
劉秀は良くも悪くも、その配下で清濁を併せのむという人生運用にはいたらず、どちらかという優等生の集団のようなイメージを受けます。

◇感想
劉邦と韓信の有名な挿話で、劉邦を評して「陛下は兵を率いることができなくても、将に対して将であることができます(将に将たり)。これは天授のものであって、人力のものではありません」と答えた
という気宇の壮大さあるいは、いい意味での野放図さ。
賄賂を受け取り、兄嫁と姦淫したという悪評のある陳平や股くぐりの悪評のある韓信や盗賊の頭である彭越などを適用するという清濁併せのむ人材運用。
粛正は行うが、ギリギリのキーパーソン(蕭何・張良・曹参)は粛正しないというという人物の怪奇複雑さ。
ここら辺が、劉邦の途方もない器量を示しているのだと思います。

余談ですが、日本史で劉邦の複雑さ・深みに近いのは「太平記」の足利尊氏と「西郷どん」の西郷隆盛だと個人的に感じております。
こちらは、後日まとまったら記事を作成する予定ですので、お楽しみに!?


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